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オペラ歌手になれるかな

オペラ歌手を目指すソプラノ 上原悠希のブログ

どんなに自己犠牲しても報われない愛、だけどなんだか気持ちいいのはなぜ?

5月の門下発表会にむけて

 

プッチーニ作曲 歌劇「トゥーランドット」より

リューのアリア「氷のような姫君も」

を練習しています。

 

↓↓↓ざっくりあらすじ

 

美しいが恐ろしいトゥーランドット姫は

求婚者に3つの質問をだし、答えられない者の首をはねてしまいます。

 

カラフ王子は姫に一目惚れし、質問に挑み見事に3つの質問に答えます。それでも結婚を嫌がる姫に今度はカラフ王子が質問を出します。

「私の名はなんでしょう?」

 

カラフ王子の女奴隷で王子に恋するリューは王子の名を言うようにと姫に拷問され、王子の名前を言わないように、姫と結ばれる王子を見ないで済むようにと、自らの命を絶ちます。

 

リューの死を見てショックを受ける姫は、さらに王子にキスされ、自ら名乗られて、すっかり恋に落ちてしまい、

「彼の名は愛です」と答えて大団円。

 

というすさまじい内容のオペラ。

荒川静さんがトリノ五輪で滑った曲「誰も寝てはならぬ」はカラフ王子のアリアです。

 

それにしても可哀想なリュー

こんなに愛しても尽くしても

王子はちっとも愛してくれません。

 

でもこのアリア、歌っていて、と~っても気持ちがいいんですよ。

なんでしょう自己犠牲に陶酔しているのが気持ちいいのかな。

 

 

ところで、なぜリューは王子の愛を獲得できないのでしょうか

奴隷だから?

 

愛は与えるほど返ってくるじゃなかったの?

 

 

私の感想としては

 

リューのパーソナリティは

自分が奴隷で愛されるはずがないって思い込んでいて

 

いいの。一生彼をみつめていられるなら・・・

私と彼が釣り合うはずないもの・・・

尽くして尽くして、彼が幸せならいいの・・・

 

そんな女性。

 

・・・うん、私なら好きにならないかなっ!!

 

 

いいじゃん奴隷でも

王子様が好きです~!!!!って素直に表現したら。

だってアイーダは(本当は王女だけど)奴隷でもラダメスに愛されてるのに。

それはやっぱり「自分は王女」という確信が自信を与えているからなんでしょう。自己評価の高さが違う。

 

恋の成就の為には、まず自分を愛すること。

そんなリューのアリアでした。

 


プッチーニ 《トゥーランドット》「氷のような姫君の心も」マリア・カラス